冒険の書 −壱−

森の中の一軒家、身の丈6フィートを超える威丈夫がなにやら旅に出る準備をしている様だ。

インタビュアー(以下I)「あの〜〜申し訳ありません、こちら〜〜さんのお住まいとお聞きしたのですが・・・お留守でしょうか」
戦士(以下S)「(物置から光り輝く甲冑を引っ張りだしながら)ん?あんた誰よ・・・あら、ちょっといい男じゃないの。」
I「あ、アハハハハ、ありがとうございます。え〜こちらにお住まいの〜〜さんにお話をお伺いするお約束をさせて頂いているものなんですが・・・」
S「あら、話を聞きたいってのあんたなの?仕方ないわね〜〜〜外で立ち話もナニよね。こっちいらっしゃいな。」
I「あ、ありがとうございます、えーっとどちらかにお出かけに?」
S「ん、ちょっとね、昔の馴染みから他所の次元に行くから付き合わないかって言われててね。あんた丁度いいタイミングで来たわ。ここも引き払う予定だったのよ。」

屋内へ・・・

〜冒険の書 壱〜

I「それでは、改めてよろしくお願いします。」
S「あの時の話聞きたいんですって?長くなるわよ〜」
I「で、では、魔王討伐の旅に出る事になったいきさつからお話いただけますか?」
S「あはは、あの時の事は今でも覚えてるわ〜〜、あの子、ルイーダの酒場にやってきて開口一番『魔王を倒しに行くので仲間を探しています』よ。信じられる?正直ちょーっとイタイ子かしら?と思ったわ。まぁあの時ルイーダの酒場に居た面子も酷かったけどね(笑)。壁に向かってぶつぶつ『金が・・・悪人を・・・』とか呟いてる灰色エルフに、手帳片手に入り口睨みつけてるクレリック、カウンターにぼんやり座ってどこ観てるかわからない灰色エルフ、それにあたしでしょ。いや〜〜〜〜あの子も良くあそこで声かけたわ、ほんとに。」
I「またまた〜勇者の下に馳せ参じたのは、名うての猛者と吟遊詩人は・・・」
S「そんな事ある訳ないじゃない(笑)あの時の面子、みんな駆け出しもいい所よ。」
I「は、はぁ・・・」
S「ま、そんなこんなでね、あの子が『魔王退治に・・・』って声をかけたら真っ先に飛びついたのはソフィアだったわ。で、みんな財布の中が寂しかったりなんかで話に乗ったわけよ。」
S「で、最初はあの子が王様からもらった支度金で装備を整えて・・・まぁ正直あの子も可哀想だと思ったわ。確かに当時のあたしたちにとっては大金だったけど、あんなはした金でたった一人で魔王退治でしょ?・・・それは置いといて。そ、レーベの村に住む賢者に会いに行けって話しだったのよ。」
S「なんだったかしら、ほら、アリアハンってあの頃鎖国してたでしょ。たしか外の世界に出る為に会いに行けって話しだったのよね〜」
S「そう、で、レーベの村に行くまでは何事も無く済んでね。そしたら今度は何も言わずに「ナジミの塔の賢者に会って来い」でしょ。理由も何もなしに。ぶっちゃけ頭に来たわよ。こっちも子供の使いじゃないんだっての。・・・まぁあの子が『判りました』って言うから、ぐっと堪えて向ったのよ。まぁ、其処で始めて死んだんだけどね〜〜〜あたし(笑」
I「し、死んだんですか!?」
S「ええ、そうよ、フィーンディッシュな化け蛙に頭からパクッよ、パクッ。まーなんだか死んだ理由はちょっと違った気がしたけど、もう良く覚えてないわね。」
S「ありがたい事に、其処までにちょろっとアイテム手に入れてて、それを売った金でよみがえらせて貰ってね、リトライした訳よ。今度はなんとかナジミの塔にたどり付けてね。」
S「塔の中でまぁ斬った張ったしながら賢者様とやらにようやく会えた訳よ。そしたらその賢者様がレーベの村の賢者そっくりでね〜〜あの時のみんなの視線はかなり怖かったわ。ああ、もちろんあの子以外ね。とりあえず鍵になるまさに鍵のアイテムを渡されてレーベの村に戻ったって訳よ。そしたら今度は「魔法の玉」渡されてね、今度はまた別の場所に行ってこいってね〜〜〜」


日が傾いてきた。確かにこの話は長くなりそうだ・・・

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